拠って立つもの

 最近自分を振り返った。
揺るぎない自分を持って貫く姿勢というものが欠けていることに改めて気づいた。
他人の意見を真に受けやすいし、影響されやすい。これは昔からある、自分に対する自信のなさの表れだろう。
 そこで自分の中に一本槍を立てるべく、僕が拠って立つべき生き方というものがあるのかと考えてみた。

 するとやはり日本人としての精神を貫くことが正しいあるべき姿なのではないかと考えた。じゃあ日本人としての精神とは何かというと、その1つに武士道というものがあることに思い至った。
 だから新渡戸稲造の「武士道」を現代語訳にされた著書を読んでみることにした。今は読んでいる最中なのだけど、とても感銘を受ける内容となっている。

 その中でも興味を持ったのが、「礼は他を思いやる心が外へ表れたもの」という言葉だった。当然のことだけど、改めて言葉にするとなんだかハッとさせられる。失礼とは礼を失すること。相手に不愉快な思いをさせることだ。確かに相手を思いやる心がなくなっていれば相手の気持ちも考えず行動するだろうから失礼となるだろう。

 僕はこの礼というものにとても興味が湧いたので礼儀作法で有名な小笠原流礼法というものを学んでみることにした。

 僕が買った著作は2冊。「美人の〈和〉しぐさ」小笠原敬承斎 著 PHP新書
小笠原流礼法入門 美しいふるまい」 小笠原敬承斎 著 淡交社
 これも今前者の方を武士道と同時並行で読んでいるが、中でもいいなと思ったのが、身だしなみは「周囲の人に不快感を与えないことが基準とされる」という表現。普段学校では制服を着ろと指導するけど、それは生徒自身が、または学校がだらしなく見られないためという自分達のための身だしなみ指導となっている。
 しかしこの著書によれば身だしなみは自分のために行うものではなく、周りの人へ礼を尽くすために行うものだという認識をとっている。これは目から鱗だ。やはり服装というと自己表現へと繋がってしまい、するとどうしても制服をしっかり着る意味も自分の価値へと繋げてしまう。でも違うんだね。良い視点の転換になったよ。
今後に活かしていこうっと。

 また何か感銘を受けたら続きを書きます。

美人の 和 しぐさ (PHP新書)

美人の 和 しぐさ (PHP新書)

武士道 (PHP文庫)

武士道 (PHP文庫)