目の前にある

バガボンド29巻で又八がいつも自分のことを考えてくれている母親こそが大切な人であるということに気づいた場面を見て、伊藤守さんの言葉を思い出した。

「いま目の前にいる人が、あなたのたいせつな人です。もし、この人がこうしてくれていたら、もし、こういう人がいたらうまくいくのに、と、いもしない人のことを夢想している時間のせめ1%でも、いまいる人のことをだいじに思うことができたら、いいのにね。」
「その顔も、その頭も、その親も、すべてはあなたが選んでいる。いま持っているそれかは始めるのか、不満を言いながら生きるのか、選ぶのはあなたです。」

最近まじまじと祖父母の顔を見たことがあった。
その顔に刻まれた皺やシミまでじっくり見た。
いつも顔を合わせているようで何も見ていなかったんだなと思った。
苦労も笑いも刻まれたその顔。色んな思いをしながら家族を支えてきたことが窺い知れる。

今日は正月。家族で笑顔を交わして感謝の意を表そう。