閉じている世界

ふと、思い出した。

屋久島へ向かう鈍行列車の中、どの県へ行ってもみんなイヤホンをしてケータイを見ていた。ほぼ8割くらいの人が。
普段電車に乗らない僕には異様な光景に見えた。
僕が大学生の頃はこんなではなかった。

多くの人が同じ車両に集まって乗っているのに、みんな自分の世界に引きこもっている。集まっているのに別々の場所にいるようだ。

確かにみんなで集まって何かしようという意図があって同じ車両に乗っているわけではない。でもなんだろな、このおかしな雰囲気。

こんな状態では他人なんか認知できないし、できないなら思いやりなんか発揮もできない。
公共の場というのが喪失してきているのでは?
いつでもどこでもがパーソナルスペース化してきているのか?
ケータイやipodは便利で楽しい。
だけどそれと引き換えに色んな価値観を失ってきているように思えてならない。

目も耳も塞いでしまったら何も感じられないじゃないか。

しかしこんなこと書いている僕も両方とも大いに今回の旅で使った。

両方いっぺんに使うことはなかったけど。今後とも2つともを塞ぐことがないように気をつけないと。

道徳教育と礼儀作法の教育をこれからの時代やっていかないと益々他人を思いやらない人間が増えてくるように思う。

これからも考えていきたい問題だな。