アンリ・リヴィエール展

一昨日、タイトルにある展覧会を石川県立美術館で見てきた。

木版画リトグラフの作品が主だった。
彼は日本の浮世絵に憧れを抱き、浮世絵の手法を洋画に取り入れた作家だ。

作品は海や川などの水辺を多くの作品に取り入れた風景画だ。

淡い色のグラデーションが美しい。
優しい雰囲気の風景を描くのに適している画法だろう。

そしてこれらの作品は異国に行ったかのような気持ちを抱かせてくれる。

心癒される作品たちだ。

しかし今回の展覧会で一番良かったのは、参考展示されていた葛飾北斎富嶽三十六景だ。

構図、枠線、グラデーション、などなど比べて見れば見るほど北斎の作品の良さが浮き立つ。

日本の技術とセンスはすばらしい!

もっと北斎や広重などについて知りたくなった。

あと作品の見方について気づいたことがある。
リトグラフなどは細部まで描き込む画法ではないので近くでまじまじと見るのは適していないとまじまじ見ていて気づいた。

むしろ2〜3m離れて眺める方が美しい風景として見られるし、雰囲気も感じられる。

だけどみんな近くで見るんだよなぁ。誰一人として僕のまねをして、視点を変えて見てみようとする人がいない。

視点、大切だよ。