礼儀と思い遣り
先日書きました「美人の和しぐさ」という本をあらかた読みました。
この中には色々と意識して身につけたいことが書いてありましたが、いっぺんに全ては無理なので今は数を絞って習慣付けようとしています。
今どんなことを気をつけているか紹介しておきます。
まずは、人を案内する際の指し手。
みなさんは、「こちらです。」とか「お上がり下さい」と言う時にどんな手、及び指先の形を作っていますか?
指さしはしないようにという注意くらいはするでしょうが、それ以上の注意する意識はなかなか働かないのではないかと思います。
少なくとも僕は意識なかったです。
小笠原流によれば手に丸みを持たせた方がやわらかく、美しいしぐさとなるということです。
礼儀とは相手を思い遣る心が形として表れたものですから、指し手ひとつ取っても相手を思い遣った優しい対応が求められるということです。
また美は細部に宿るとも言うので、細かなことだからと疎かにしては全体としての美や思い遣りが逓減してしまうということです。
では実際にはどれほどの手の丸みを作ったらいいのか言いますと、両手を胸の前で合わせて、手の中に繊細で大切なものがあるように膨らみを持たせます。この時の手の丸みが適当とのことでした。
またこの時、指は全て揃える方がより美しいとのことです。もちろん親指もですよ。
へぇーって感じじゃないですか?
しかし一つ紹介するだけでも結構字数がいりますね。
まだいくつかあるんですが、あと一つだけ紹介することにしますね。疲れてきたので(笑)
もう一つは「すみません」ではなく、「おそれいります」という言葉を使うということ。
例えば、「お話中おそれいります」などの使い方がありますね。
「すみません」というのは「済む」や「澄む」の否定ですので意味は、それでは心が澄まない(済まない)ということらしいのです。
これって相手を思い遣ったというより自分の気持ちに重きを置いた表現ですよね?
でしたら礼儀としては足りない表現ですね。
ですので相手への申し訳ないという気持ちと感謝の気持ちを込めた「おそれいります」の方が相手への慎みの心と気品を表すことができるというわけです。
でもこれがなかなか難しい。習慣付いた「すみません」がかなり意識していないとすぐ出てきてしまいます。
習慣て本当に大切ですね。
がんばります!