カエルの子はカエル

今読んでいる新渡戸稲造の「武士道」にこんな一節がある。

「人を泥棒と呼べば、彼は盗むであろう」という格言がある。一つの職業に汚名を与えれば、これに従事する者はおのずからその道徳をそれに合わせるという意味だ。

なるほどなと思う。そう言われ続けることで気持ちが荒んだり、あるいは洗脳されたり、自分に諦めが出てくるのだろう。

生徒でもお前は勉強ができないバカだからといって育てられてきている子は勉強で良い成績をとることを諦めている。諦めているからやる気も出ないし、やる気がないから取り組まない。取り組まないからますますできなくなっていく。

人間やはりその身を置く環境に影響を大きく受けるんだなと思う。

だからこそできない子にはけなして向上心を煽るのではなく、励まして、小さな前進を褒めるという環境が必要なんじゃないかと思う。

ただいつも褒めてばかりいていいのかは最近疑問に思う。

例えば励ましや褒めることだけやっていると生徒はこの先生叱らないし、怖くないから授業寝てもいいやと思うようになる子もいる。

こういう子には学ぶ目的を考えさせることが適切なのか?
だらしなさを叱ることが必要なのか?

生徒が前向きに勉強に取り組むようになる環境としては、どんな環境を提供すればいいのかな?

学ぶ面白さでやる気を引き出すというのも考えられるか。
小さな目標達成をたくさんさせてあげて、喜びを感じることで学ぶことに対するイメージを良いものに引き上げるとか。

うーん、なかなか良い課題が見つかったね。考えてみよう。